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2023/01/12

インセンティブ

《募集終了》ワーケーション×チームビルディング創生事業を開始します!【長沼町】

2023年2月15日更新 : 今年度のチームビルディング創生事業の受付を終了しました。多くの方にご参加いただきありがとうございます。

のどかな田園風景が続く長沼(ながぬま)町では、参加企業と町との関係構築を目的として、今年度から新たに「長沼町ワーケーション×チームビルディング創生事業」に取り組みます。町内コワーキングスペースの無料提供、チームビルディングを目的とした実施プランの参加料を全額補助するほか、チームビルディングプラン自体を広く募集するという点が特徴的です。今回は長沼町役場政策推進課でワーケーション業務を担当する 山下 宏之 さん、花田 康平 さんに事業について詳しく伺いました。

目次

●チームビルディング創生事業の着想
●地域外の方と共に創り出すワーケーション

●「 “友だち” のような関係性を構築したい」―そうした方をお待ちしています

チームビルディング創生事業の着想

——これまでの取組について教えてください。

花田氏 : 昨年度に「長沼町ワーケーション受入プラン」として移住体験住宅と体験プログラムがセットとなったプランを作成し、道外も含めて3組6名の方にご利用いただきました。利用された方からは高い評価をいただきましたが、どちらかというと観光を目的とした滞在が多く、地域との関わりが薄かったと感じています。

——どうしてチームビルディングに着目したのでしょうか。

山下氏 : 令和元年度から北海道庁で推し進める「北海道型ワーケーション普及・展開事業」にも参加し、ニーズ調査結果や他地域による取組事例などをもとに、長沼町で実現できるワーケーションのあり方について検討してきました。その中で企業の方にとっては、「ワーケーションは遊びに行くと思われる」という声があることがわかってきました。また、地域にとっても補助金を出して受け入れすることは持続的でないですし、お互いにモヤモヤを感じながら取り組むのでは続かないですよね。いくつか検討する中で、コロナ禍で多くの企業が抱える「社員間のコミュニケーション円滑化」「組織力向上」といった課題に対し、長沼町に来て私たちと一緒に解決できないかと考えました。そうであれば、業務上の出張として訪問することもできますしね。しかし、企業の方が参加いただけるプランが不足していたことから、今年度から新たに「長沼町ワーケーション×チームビルディング創生事業」に取り組むことにしました。

▲長沼町役場政策推進課 企画政策係長 山下 宏之 氏

地域外の方と共に創り出すワーケーション

——チームビルディング創生事業の内容について教えてください。

花田氏 : 内容は大きく2つあります。まずはチームビルディングプランの造成です。ワーケーションとして訪問する参加者の方に実施いただくプランを一般の方から広く募集しています。そしてチームビルディングに参加する企業への参加支援です。これら2つを組み合わせながら、事業を進めていく予定です。

▲「長沼町ワーケーション×チームビルディング創生事業」の概要

——チームビルディングプランとはどのようなものでしょうか。

花田氏 : 参加者どうしの結束力が深まるプランと考えています。チームビルディングと表現すると難しく思われますが、 “グループで遊べるプラン” だと思ってください(笑) 数時間で終了するものもあれば、中には数日かけて実施するものもあるかもしれません。また、ご提案いただくプランには、長沼町ならではの特徴を入れていただきたいです。私たちみたいに長沼町に長く住んでいると、何が魅力なのか気が付かないこともたくさんあります。外部の方の視点で私たちに教えていただきたいです。

山下氏 : 町外から来る人は長沼町全体をGoogleマップのように俯瞰できると思います。そうした見え方の違いを大切にしながら、より良いチームビルディングプランをご提案していただきたいですね。課内で考えてみたら、特産品である大豆に着目した「大豆つかみゲーム」などが出てきました。考え方が凝り固まっていますね(笑)

花田氏 : 優秀賞に選ばれた方には、長沼町の特産品をプレゼントさせていただきます。応募期限は5月31日と迫っていますが、大豆やどぶろくのほか、農家の方が手作りした味噌など、どこか懐かしさが感じられるものを企画していますので、ぜひ応募を検討していただきたいです。

——続いてワーケーション実施に関心を持ったら、どのようにすればよいでしょうか。

花田氏 : 今年7月から受け入れを開始する予定です。参加者の方には募集したチームビルディングに参加いただきながら、新たなチームビルディングプランを作っていただきます。チームビルディングにかかる費用は町で助成するほか、中心部にあるコワーキングスペース「ながぬまホワイトベース」を無料で利用できます。
 町のホームページのほか、北海道型ワーケーションポータルサイトでも長沼町専用のお問い合わせフォームを設置しています。私たちワーケーション担当からお返事させていただきます。まずはお気軽にお問い合わせください。

町外から来る方にとっては不安もあるのでないでしょうか。

花田氏 : 来ていただいた方に町のおすすめスポットを紹介したり、アクティビティ体験メニューを案内するコーディネーターを設置しています。コーディネーターの方も長沼町に移住してきたある意味 “よそ者” なので、外の目線を持ちながら地元住民との “橋渡し役” をしていただいています。お困りごとがあればお気軽に相談してください。

▲長沼町役場政策推進課 主事 花田 康平 氏

「 “友だち” のような関係性を構築したい」—そうした方をお待ちしています

——最後に、北海道でのワーケーションを検討されている方にぜひメッセージをお願いします。

山下氏 : 最近ではワーケーションの認知度は高くなってきましたが、私たちは目標を達成する “手段” として活用していきたいと考えています。具体的には、長沼町を良くするためにこれからも仲良くしていただける “友だち” を見つけるツールだと思っています。定住者でもなく、会うたびに名刺交換するような離れた関係でもない、こうした関係性をワーケーションを通じて構築したいですね。新千歳空港から車で30分というアクセスの良さもありますので、いつか「空の玄関は新千歳空港 ワーケーションの玄関は長沼」と言われるように精一杯取り組んでいきます。

花田氏 : 海がないことを除けば、長沼町は北海道がもつブランドイメージに合致する自然あふれるのどかな地域です。その反面、人口減少や高齢化などに伴い、解決すべき課題も顕在化しています。こうした私たちだけでは解決することができない課題に対し、共に取り組んでいけるかどうか、まずは一度訪問していただきたいです。

「長沼町ワーケーション×チームビルディング創生事業」では、チームビルディングプランを広く募集しています。5月31日(火)締切となっていますので、応募を検討される方は、お早めにご準備ください。
また、北海道庁では、ご希望の内容に応じた道内での実施プランをコーディネートしています。「まずは話を聞いてみたい」「費用感を教えてほしい」など、ワーケーション実施にご関心がある方は、ワンストップ窓口までお気軽にお問い合わせください。

北海道型ワーケーション インタビュー連載

#1 公開中 | 「北海道庁ワーケーション事業担当者が語る 市町村と “共に創る” ワーケーションとは」(北海道庁)
#2 本記事 | 「長沼町が『ワーケーション×チームビルディング創生事業』に取り組む本当の狙い」(長沼町)

#3 公開中 | 「函館市企業立地担当が見据える “ワーケーションの先” とは」(函館市)
#4 公開中 | 「馬産地・浦河町で実現できる “親子ワーケーション” のカタチ」(浦河町)